誠晃印刷の想い

誠晃印刷は創業より常に品質・技術・実質志向を基本姿勢に発展した会社です。
創業社長(現会長)はオフセット印刷のオペレーターでした。

当社が東京で創業した当時は高度経済成長期。まだまだオフセット印刷の機械もインキも紙も性能が満足いくものではなく、高品質の印刷物を常に提供し続けることは至難の業でした。
しかし今日、飛躍的に印刷周辺技術の向上やインターネットの普及により、データを送れば格安でオフセット印刷が手軽に手に入るビジネスモデルも一方で作られました。そこそこの印刷物を製造することはさほど難しいことではなくなったのです。
しかし、それで本当に高品質な印刷が保証できるのでしょうか?私たちが、安価なインターネット印刷を取り入れない大きな理由はそこにあります。

インターネット印刷会社がいう「規定の濃度」には、我々からするとかなり大きな幅があります。現場の印刷オペレータも経験が浅く、品質云々まで言えるレベルにはないことが多いようです。さらに大きな問題は、データ入稿をするお客様のほとんどが、色調や修正のプロではないということです。
データ作成に使用されるモニターは、正しく調整されたものをお使いですか?色見本などに色を合わせるときには、一般の蛍光灯や白熱灯などではなく評価基準光をお使いですか?また、せっかく修正した画像が「イメージどおりでない」とか、「本当はもっとよくできるのではないか」という疑問をお持ちになったことはありませんか?

当社では、一流のデザイナーさんからの依頼でも、当社のスタッフがお客様の満足いく色調に補正させていただくことが多数あります。印刷会社が印刷環境を整えて色を作りこむことは、当然の責任と考えているためです。
商品写真などでも、例えばアパレルカタログの印刷の場合、布地の色と質感を擬似的に紙に表現するのですから、簡単ではありません。最終的な色がお客様の希望するものと違うのは、それは印刷会社の責任であるべきと考えます。インターネット印刷会社に限らず、印刷会社ではお客様に支給していただいたデータが最終印刷となる事が多いのですが、私たちはそこからが品質の出発点レベルとなります。当社では支給されたデータからさらにより良いものを作り上げる努力を惜しみません。

他社で高品質のアピールとして使われがちな高精細印刷や、高演色インキなどは当社も導入してあります。しかし、それも条件や使い方次第なので、それらが画期的かつ万能であるかのような訴え方は、当社の実質志向からすると相容れないのです。我々はそれらの技術を熟知した上で、その特質を活かす使い方をご提案していくのが本当の道と考えております。