オフセット印刷

印刷には様々な方式の印刷がありますが、現在では普通のカラー印刷については、ほぼ『オフセット印刷』になっているといってよいでしょう(他、小ロットのオンデマンド印刷)。理由は、機械も良くなり、安定的に高品質で印刷することが可能になったことと、ほかの版式に比べ、版も印刷も比較的安価に提供できることによります。そんなオフセット印刷に誠晃印刷はずっと取り組んでまいりました。

オフセット印刷隆盛の時代

株式会社誠晃印刷は、印刷工場を東京の真ん中・神楽坂に構えています。この地はもともと高度経済成長期に出版・印刷の集積地として発達し、今でも大手印刷会社や出版社なども残っています。高度経済成長期当時は印刷機の性能も良くなく、品質的には優劣が大きく出てしまっていたため、ある大ロットの仕事の見本分だけを当社で印刷する、といったことまで平気でまかり通っておりました。下請け工場として、そのような仕事を多くやっておりましたので、難しいものほどやりがいを感じるような、今につながるDNAが作られていきました。
21世紀初頭くらいが印刷物の全盛時代で、たくさんの印刷物があふれていました。インターネットが今ほど主導権を握る前で、チラシも本も雑誌も、いまより比べ物にならないくらい多かったのです。どの家庭でも新聞を取り、折り込まれてくるチラシが束になっていたことを覚えている方も多いでしょう。電車の中では、新聞、週刊誌、文庫本、漫画雑誌と様々な印刷物が読まれている時代でした。

縮小する印刷業

それから時は過ぎ、スマートフォンが普及しインターネットが情報伝達の有力手段としての地位を確立します。電車の中では誰もがスマホをいじり、今や印刷物の市場規模は、全盛期の2/3以下になっています。同時にネット通販印刷も市民権を得るに至りました。これもインターネットを使った効率化のひとつであり、手軽な金額でだれでも印刷物を作ることができるようになったのはとても良いことなのですが、市場変化も相まって、かなりの数の印刷事業者が統合・廃業となりました。力のある会社も、工場を郊外に移転させることがトレンドとなります。もともと、文化の発信の手段だった印刷業は、その発信したい人たちの近くにあり、一体となって印刷物を作り上げてきたのですが、その構造が崩れていきました。

高品質な印刷物製造ができなくなる

それにより、困ったことも起こっています。きちんと管理された印刷物を作りたいときに、それに応えられるような印刷会社が本当に少なくなってしまったのです。工場を郊外に移転させた会社でも、絶対的な地理的問題で、現場に細かいニュアンスを伝えづらい環境となってしまいました。また、印刷は紙も絵柄も多種多様なので、そこでの細かいノウハウを営業も共有して提案などに生かすべきなのですが、拠点が離れているおかげで難しくなってしまっている会社が多くなりました。昔は『工場-印刷営業-デザイナー-クライアント』というチームで、様々な可能性や危険性を加味して、仕様決定から行うようなこともありましたが、今では物理的にかなり難しい話となってしまいました。長いことオフセット印刷にかかわってきた私たちにとっては、寂しい時代となってしまいました。

今、誠晃印刷がお伝えしたいこと

いまや大手の印刷会社はビジネス領域が変化し、印刷以外の分野をメインにしつつあります。私たちが見本分を印刷するということはなくなりましたが、私たちの印刷物に対するDNAは生き続けています。クライアント様のご要望をくみ取り、そのご要望を実現化する方策を考え、ご提案し、危険を予知して回避しながら、製品を仕上げていきます。今は、直接クライアント様やアートディレクター、デザイナーの方々とお話ができることが多くなったので、私たちのノウハウを直接お伝えして、製品に生かすこともできるようになりました。精度の出るオフセット印刷の特性を十分に生かすためには、機械的にも技術的にも精通したうえで、データの作り込みからきちんと適切に手をかけてやる必要があるのです。さらに感性的な要素もありますので、実際に印刷するところを見ていただく印刷立ち会いも歓迎しております。実際に印刷機の調整で色がよくなるのを実感いただくと、現場がいかに大切かご理解いただけます。
緻密に打ち合わせをさせていただいて、様々なご提案を行える風土は、色の作りこみ以外にも、ちょっと変わった仕様の加工や、組み立て形状などにも強みを発揮しています。最近では、そのような細かい打ち合わせが必須となるPOPや什器といったものも増えてきています。様々なノウハウが必要なので、これらは印刷・加工の工場と綿密な打ち合わせを行ったうえで、仕様確定をしていくことが重要です。加えて、各工程の管理や現場との情報共有もポイントとなります。当社の菊全判のハイブリッドUV機も、このような仕事には力を発揮しています。
最近では『オフセットだから品質がいい』などとうたう会社まであるようですが、私たちにしてみると、それは全く違います。確かにオフセット印刷はきれいに刷りやすい点が特徴で、精度も出すことが可能なのですが、だからこそきちんとした技術とフローが重要なのです。
工場と密接に連携している当社の営業は、普段から機械を目の当たりにする環境におります。技術的な話も、現場と普通にしています。紙やインキの特性、画像の修正方向、特殊な加工やその危険性に至るまで、現場とやりとりしながら実際のところの情報を掴んでいます。どうぞ、お気軽に、色々なことをお尋ねください。

誠晃印刷の対応例

誠晃印刷は様々なものに対応しているので、まずはお問い合わせください。当社のオフセット印刷機では、シート状の紙やプラスチックフィルムに対して印刷を行うことができます。布地(服など)や立体物(コップやボールペンなど)には印刷はできませんが、とりあえずなんでもお問い合わせください。何らかのお返しはできると思います。

カタログ・パンフレット

商品の顔ともいうべき印刷物です。商品スペックや価格などを伝える役目もありますが、紙面上で良い印象をまず与える、という重要な役目を担う場合もあります。ハイセンスで思わず誰もがほしくなるような商品なのに、そのパンフレットが貧弱だったら誰も商品に期待しませんね。まずは、印刷物を見て、思わず商品が気になるような印刷を目指しています。企画・デザインからでも、デザインはできていて製版からでも、どちらでも対応させていただきます。

書籍

いわゆる出版物といわれるものですが、お金を出して購入するものなので、やはりそのクオリティは保たなければなりません。特に、風景写真や食べ物の写真、写真家様の作品といった、感性に訴えるような写真中心のものは、印刷次第でどのような評価にでもなってしまいます。写真がよくても、ひどい印刷で、食べ物がまったくおいしそうに見えない、観光地なのに行きたいと思わない、といった事例は山ほどあります。ぜひしっかり作りたいときには、ご相談ください。様々な製本の実績もございます。

POP、什器

最近引き合いの増えているPOP、什器。当社の機械で対応できるのはもちろんですが、やはり現場と一丸になった体制で、様々なニーズやご要望に細かく対応させていただいているところに、安心感をいただいております。設計・デザインからセット、配送まで、対応することが可能なスタッフ・工場もございます。どうぞ、ご相談ください。

DM、封筒

DM類は、せっかく郵送代をかけて送っても、開けられずにゴミ箱行きでは、悲しいものです。やはり目を引き、期待感を持って開けてもらえるような、またそのまま取っておきたくなるようなものが理想ですね。変わった形や、目を引く加工、といった事例もたくさんありますし、デザイナー様の狙いをうかがっての仕様のご提案なども致しております。

会社案内

会社の顔ともいうべき、会社案内。最近はホームページは充実しているのに、会社案内はカラー出力、というのも時々見かけるようになりましたが、はたしてそれでいいのでしょうか。やはり、会社のエントランスがしっかりしているように、会社案内もしっかり作るべきではないかと思います。御社の品格に負けない、しっかりとした会社案内をつくるなら、ぜひ印刷はお任せください。もちろん、企画・デザインからもご相談ください。特別感を感じる特殊加工も、ご提案できます。