記念誌・社史・周年誌はどのように作っていけばいいか

10周年、50周年、100周年と、会社や団体、学校が区切りの時期を迎え、そのタイミングで歴史を振り返って、記念誌や社史、周年誌といったものを検討されることもあるかと思います。

記念誌・社史・周年誌といっても、その狙いやターゲットによってタイプは色々と別れます。方向性を決め、載せるべき内容を決め、原稿を集め、デザイン・レイアウトし、印刷し、製本し…というのが基本の流れにはなりますが、いずれにしてもプロと一緒になって作り上げていくのが現実的でしょう。ここで難しいのは、会社の記念誌などは頻繁に作るものではないので、プロといってもどこに相談していいか今までの自社内での経験値が存在しない、ということだと思います。

記念誌を会社で作ろうとなった場合には、総務部や広報部といった部署がとりまとめるか、社史編纂室のようにプロジェクト的にメンバーを集めてやる、ということになることが多いでしょう。いずれにしても、会社で通常発生する制作物とはタイプが違いますので、担当者たちも経験がなく手探りになり、普段の付き合いのある業者さんにとっても得意分野ではないかもしれません。

そうするとネットなどで記念誌を作ってくれる業者さんを調べて、ということになりがちですが、ホームページではいいことしか書いていないので、本当に力があるのか、しっかりやってくれるのかは、確信が持てないのではないでしょうか?社史制作の実績を見るのは一つの手ではありますが、費用が妥当なのかとか、本当に実績と同じクオリティを提供してもらえるかなど、不安は払しょくしきれません。会社の記念事業ですから、万一にも失敗するわけにはいかないのに、業者さんに一度話をしてしまうと断りづらくなりそうですよね。

そんな場合、当社のような実務に長けた印刷会社のネットワークを使っていただくのは一つの手です。チラシのようなものばかりやられる印刷会社だとは難しいですし、地方の印刷会社などは社内で制作部隊をもち、そこを売り込んでくることもありますので注意は必要ですが、高品質の書籍なども多くやる印刷会社に相談して、そのネットワークで紹介してもらえた制作スタッフの力は信頼できます。そういう印刷会社を通じて何社かに話を聞けば、間違いのないチョイスが可能となるでしょうし、印刷会社としての専門家の意見も聞くこともできます。もちろん、間違いのない印刷会社なら、最後の印刷・製本の部分まで安心です。

実際に様々な話を伺う中で、私たちはその内情はだいたい想像できるのですが、本当にいろいろなパターンがあり、中にはひどいケースもあります。誠晃印刷ですと、普段から高いレベルの制作サイドの方々とつながりがあるうえ、出版社をグループに持つこともあって、編集面のネットワークも強いです。誠晃印刷にご相談をいただいた場合には、周年誌に限らずですがお客様の状況やご要望に応じて、優秀な編集・制作会社をご紹介したり、ご提案してもらったりということもしております。

仕様決定のところでは、私たちからも様々ご提案などさせていただきますが、実際のやり取りに移ると、あえて私たちはあまり入らず、情報共有する階層をできるだけ浅くして、スムーズに現場との意思疎通ができるように心がけることが多いです。私たちが強い想いをもった印刷のプロであるのと同様に、強い想いを持つ編集・制作のプロにきっちりいい仕事をしていただくことが、トータルで一番いいものを生み出すポイントと考えているからです。誠晃印刷の印刷物を評価していただけるお客様には、企画制作含めてトータルで見ても最良のものを手にしていただきたいのです。

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