トライアル事例

ラボ vol.1 印刷でネオンサインを表現せよ! その1

カラーの印刷物は、C(藍:シアン)M(紅:マゼンタ)Y(黄:イエロー)K(黒:ブラック)の4種類のインキで通常表現されます。一方、最近我々が目にするモニターは、R(赤:レッド)G(緑:グリーン)B(青:ブルー)の3色で表現されるのですが、実はここに大きな問題があります。

現在のRGBモニターは1677万色(RGBそれぞれを256階調表現できるので、256×256×256=16,777,216)を表現します。これも世の中に存在する色をすべて表現できているわけではないのですが、CMYKを使う印刷物はRGBモニターよりも格段に狭い部分しか表現できないのです。

どういう色が表現できないか、というと、鮮やかな中間色に弱点があります。具体的には、CとMの間にある鮮やかな緑、YとMの間にある鮮やかな赤、MとCの間にある鮮やかなブルーが理論的に難しい出ない色です。それに加えて鮮やかなオレンジや紫なども、人間の目で違いを判別しやすいので、問題となりやすいです。

ここまでが基本のところですが、ネオンサインのように色を鮮やかにするためには
・使うインキを鮮やかなものに変える
というのを、まずやってみましょう!

印刷用のインキで、通常のCMYをより鮮やかにした「高演色インキ」というものもあり、当社でも状況に応じて使っていますが、今回はもっと攻めて、蛍光インキを使ってチャレンジしてみます。色相の近い蛍光イエローのインキを通常のYのインキと入れ替えてやってみると、どうなるか・・・?蛍光イエローの効果で、オレンジ~黄色~黄緑周辺が、不自然なく鮮やかになってくれれば成功です。
蛍光色は不透明インキなので、そのままやると下地の色、特にスミ色がぼやけてしまいます。ちょっとデータに細工が必要ですが・・・どうでしょうか、これならうまくいったといえるのではないでしょうか?

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