トライアル事例

ラボ vol.4 印刷技術を魅力的な記念品に昇華せよ!その2

スマホスタンド

スマホを机の上に立てておくことのできる「スマホスタンド」。我々は印刷屋ですので、今回は紙で作ってみました。また、スタンドだけではつまらないので、印刷会社としてカラー印刷の仕組みがわかるようなギミックを入れられないかと考えました。

カラー印刷は、CMYKの4色のインキで通常は構成されています。それを知らないお子さんなどに、実感として感じていただけるように、スマホスタンドの台のところに透明なPET素材にCMYKそれぞれで印刷した絵柄を置いてみました。透明なシートをそれぞれ見ると、それぞれの色の不完全な絵柄が見えるのですが、それらをきちんと合わせて重ねてあげると、見慣れたカラー印刷の絵が出てきます。

こちらは、透明素材に対する印刷ではありますが、特別なものではありません。しかし、見せ方や活用の仕方を変えるだけで、また面白いものができるという例です。昔は印刷物を刷る版に絵柄を焼き付けるために、「ポジフィルム」というものを写真の技術を応用して作っていましたが、まさにポジフィルムを思い出させるものとなりました。ポジフィルムは、今や印刷版作成にはCTP(Computer To Plate)が普通になってしまい、ほぼ見なくなりました。

一覧へ戻る