トライアル事例

ラボ vol.5 印刷技術を魅力的な記念品に昇華せよ!その3

クリアしおり8種

オフセット印刷はシルクスクリーン印刷などと比べて精密な再現性が特徴の一つにあげられますが、一方でインキ濃度はシルクスクリーンに及びません。また一般的には、透明素材に印刷すると、濃度があまり感じられなくなることが多いのですが、今回は透明のフィルムに絵柄を濃く鮮やかに再現することを目指して作成してみました。

素材には高透明PPを使い、透明感を追求。鮮やかさを目指すために、インキは高演色インキを使った上で、さらに蛍光イエローと蛍光ピンクも使用しています。印刷機上でなるべくインキを盛れるように、製版上でそのための処理を施して、印刷を行います。最新型のUV機でないと、これだけ盛ることはできません。

透明素材は、クリアファイルなどでも、通常印刷した面の反対側から見る前提で設計して作ります。今回も同様で、カラー印刷+蛍光色を印刷したのちに、ホワイトインキを2回刷りして白をきっちりと出し、最後にニスをかけて保護しました。ぱきっとした色彩が感じられるのではないでしょうか?お手元にある絵柄が印刷されたクリアファイルなどと比べてみてください。

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