環境対応の印刷 ~用紙のFSC®(FSC-C006414)認証~

紙を大量に使用する印刷では、かなり早いうちから環境関係の話は言われていました。一番よく知られていたものでは、「再生紙」ではないでしょうか。これは、ご存知の通り、回収した古紙を原料に作りなおした紙のことで、ひと昔前のエコ用紙といえば、ほぼ「再生紙」でした。

しかし最近は古紙自体の需要が海外などでもひっ迫して、製紙会社の原料の確保すら難しい状況になってきています。また、製紙会社の古紙割合の偽装問題や、根本的に古紙を再利用するための環境負荷は思いのほか大きいのではないか、という報告なども出たりしたこともあり、近年は「100%再生紙」としての製品ラインナップすらなくなってきているのが現状です。再生紙の一番の需要家であったお役所関係も、その根拠となる「グリーン購入法」も改訂され、用紙の環境評価も点数によるものに変わってきています。

それによって注目されているのが、「FSC®(FSC-C006414)森林認証」というものです。これは国際的な取り組みで、木材資源の正当な流通をきちんと担保しようという仕組みです。製造・流通企業としてFSC®(FSC-C006414)の認証を取得している企業が、きちんとした管理の下で一貫して木材チップや紙を流通させることで、そのトレーサビリティ(追跡)を可能とするものです。
ですのでに製造流通経路(サプライチェーン)の会社は、識別を担保し、混入を防止するために、管理の手法を定め、それを満たしていることを証明するFSC®(FSC-C006414)認証取得が必要なのです。わかりやすく言えば、誠晃印刷のFSC®(FSC-C006414)マークがついている印刷物があった場合に、この紙の原料はどこの森の木材で、どういう経路で流通してきたかを追跡することが可能となる仕組みなのです。これにより、マークの付いた製品は熱帯雨林の違法伐採といった環境破壊に加担していないことを証明できるのです。

誠晃印刷は、この認証は取得しておりますので、当社の認証コードの入ったFSC®(FSC-C006414)マークを印刷物に付けることが可能になっています。いまや、環境対応の印刷物とうたうためには、必須の認証となってきています。

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