【銀塩出力とジークレー、どちらがよい?】

昔は、撮った写真を現像しプリントするというと「銀塩」というものでした。ネガフィルムを通して光を印画紙にあてて銀化合物(ハロゲン化銀)を反応させ、紙の中でシアン、マゼンタ、イエローの染料を化学反応で発色させる仕組みです。デジタルデータでも、同様の機構で印画紙を発色させることで、デジタル銀塩プリントは成立します。発色は分子レベルとなるので精細で、なめらかな再現性は銀塩ならではです。

一方でジークレーは高品位のインクジェットプリントですが、一昔前までは銀塩にはかなわないという定評がありました。しかし最近は技術も進み、インキの色数も増え、今やジークレーのほうが広い再現色域をもちます。シャープに出るのが特徴で輪郭の表現や微妙なテクスチャの再現に強みを発揮します。銀塩の滑らかさかジークレーのシャープさか、ということになるでしょうか。何といっても、選べる用紙の違いはジークレーが圧倒的で、銀塩では考えられないキャンバス地や和紙調のものもあります。

耐光性はそのままだとどちらも退色するのは確かで、長く展示するならUVカットのアクリルは必要です。そのうえで比較をすると、銀塩は可視光でも退色が起こるという性質があるために、UVカットアクリルでは保護しきれません。アルバムのように暗部で保管されるなら銀塩もよいのですが、長期展示を前提として考えるならジークレーが優れています。

あとは、その特徴次第、状況次第でお好みで、ということになりますが、客観的に評価をすれば、ジークレーがトータルで一歩優秀といえるでしょうか。昔からの人間からすると、どうしても銀塩最高、という想いがありがちなのですが、時代の進歩ですね。誠晃印刷では、ジークレーは社内の機械で出力することができます。

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