【トンボ・センタートンボの役割と正しい設定方法】

印刷用データを作るときに欠かせないのが「トンボ(トリムマーク)」と「センタートンボ」です。これらは印刷会社や製版工程で必要な情報を伝えるための大事な目印です。



■ トンボ(トリムマーク)とは?
トンボは仕上がりサイズ(断裁位置)を示すマークで、印刷後の裁断作業に不可欠です。トンボがなければ、どこで裁断すべきか分からず、仕上がりにズレが生じてしまいます。



また、トンボは「基準点」としても重要な役割を持ち、刷版時の位置合わせや、色ズレのチェックにも使われます。



■ センタートンボとは?
センタートンボは、仕上がりの中央位置を示す目印です。断裁作業ではあまり使いませんが、製版や印刷工程では、データの正確な中心を確認するために利用されます。特に中綴じや見開きレイアウトの確認時に役立ちます。また、印刷時の見当ズレ(版ズレ)をチェックする際にもセンタートンボを確認します。



■ 正しい設定方法
IllustratorなどのDTPソフトでは、「トンボを作成」の機能を使って自動的に生成できます。以下の点に注意しましょう
・ドキュメント設定は仕上がりサイズ(断裁後)で作成
・ヌリタシを3mm以上確保したうえでトンボを付ける
・カラーバーやセンターマークは不要な場合もあるので印刷所の指示に従う



PDFでの入稿時にも、トンボ付きで保存することが基本です。PDF/X-4形式など、推奨されるフォーマットで保存すると安心です。



適切なトンボとセンタートンボの設定は、スムーズな印刷工程の第一歩です。

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